インプラントの良い点は自分の歯と同じような感覚で食べ物を噛むことができる治療というところでしょう。インプラント治療では人工歯根で歯槽骨に直接固定されているので安定してぐらつくこともなく、はずれる心配もありません。入れ歯は逆に安定しない、ぐらつく、痛い、はずれやすいなどと不満を持っている人が多いです。
しっかりと噛むことができると脳への血流も良くなると言われています。インプラント治療で噛むことができるようになれば脳細胞に血液がしっかりと流れることは認知症予防にもなります。
インプラントは見た目が自然で美しいといった利点があります。素人目には自然の歯か人工の歯かは見分けがつかないくらいですね。インプラントと違って部分入れ歯では金属部分が見えてしまうこともあります。見た目を気にする人が増えてくるでしょうからインプラント治療のニーズは今後増えてくるのではないでしょうか。
インプラントの治療には健康保険が使えません。そのため自由診療になるのでインプラントの治療費は歯科医院によってそれぞれ違います。1本あたり30万円とも50万円とも言われており、通える歯科医院を複数探して比較した方が良いでしょう。もちろん治療費だけで決めるのではなく、ていねいにインプラント治療の説明をしてくれる歯科医を選ぶべきでしょうね。
またインプラントの治療ができない人もいることも短所のひとつです。入れ歯と違って手術が必要になるので糖尿病や心臓病、骨粗しょう症、高血圧の人などはインプラントの治療はできないことがあります。そのため歯科医と主治医とよく相談する必要があります。
他にも口腔内の病気である歯周病にかかっている人はインプラントの前に歯周病の治療を先に行なう必要が出てきます。歯肉の状態が悪いと人工歯根が上手に一体化しないからです。
インプラント治療は初めの頃は失敗例が多かったそうです。近年ではインプラントの成功率は90%以上あると言われています。
初めの頃に失敗例が多かった理由は素材にあります。最初の頃はインプラント治療でセラミックや人口サファイアなどを埋め込んでいたので、歯槽骨と呼ばれる骨とうまく一体化しませんでした。ところがチタンと人間の骨が結合しやすいことが発見されました。またチタンは耐久性や安全性にも優れている素材です。
他には歯槽骨の状態や形状がインプラント治療と相性が悪い場合があります。これはインプラント治療の詳しい知識があって、治療経験の豊富な歯科医に相談すれば問題は少ないでしょう。歯科医院をよく調べて納得のいく説明をていねいにしてくれるところを探しましょう。
インプラントの短所には治療期間の長さがあります。
インプラントの治療は人工の歯根を歯槽骨に埋め込む手術が必要になります。入れ歯は手術は必要としないので比較するとインプラントの方が治療期間は長くなってしまいます。
またインプラント治療は手術前に歯および全身の健康を検査する必要があります。他の病気があればその主治医とも相談することになります。まずはインプラント治療に支障がないように他の病気を治さないといけません。
手術した人工歯根と歯槽骨が一体になるように結合するまでに3ヶ月前後かかります。完全に結合してから人工歯根に支台部を取り付けて、その上に人工歯冠を装着します。人によって違いがありますが、インプラント治療には4ヶ月~1年くらい掛かります。
インプラントもブリッジも歯を失った時に行なわれる治療方法です。
ブリッジは失った歯の両側にある自分の歯を削って人工歯冠をかぶせます。健康な歯を削る必要があることはちょっと抵抗がありますね。また食べ物を噛んだときには、どうしても残った自分の歯に噛む力が加わって負担が掛かりやすいです。また削った歯が虫歯になったり歯周病になったりする可能性もあります。
その点、インプラントは失った歯の場所だけを手術します。健康な両側の歯を削る必要がありません。またインプラントを骨に埋め込んでいますので噛む力は骨に掛かります。他の健康な歯に負担が掛かることもありません。
他にもインプラント治療の場合はブリッジのような違和感もなく、まるで自分の歯で食べ物を噛むような感覚でいられます。また見た目も自然で美しく仕上がるので他の人に気づかれにくいです。